注目調教師
2025/04/21
実家が北海道の門別にある生産牧場です
高柳瑞樹調教師(美浦)
主な管理馬:
スターズオンアース(2022年オークスなど)
トウシンマカオ(2024年セントウルSなど)
アイスジャイアント(2021年JBC2歳優駿)
タマノブリュネット(2016年レディスプレリュード)
今週の主な登録馬:
エネルジコ(青葉賞)
エストゥペンダ(フローラS)
担当者:調教師情報部 元調教師O
高柳瑞樹君は、実家が北海道の門別にある生産牧場で、もちろん、彼は子供の頃から牧場の仕事を手伝っていました。
2017年に調教師の試験に受かって、2018年の3月に栗東で厩舎を開業した高柳大輔君は、瑞樹君の弟で、歳は二つ違いですね。
瑞樹君は、札幌光星高校に進学してから、馬術部に入っていて、当時は札幌競馬場の乗馬センターでも練習していました。
そして、スポーツ推薦で入った明治大学でも、もちろん馬術部に入っていて、1997年には主将を任されていましたし、その年に明治大学の馬術部は、「全日本学生三大大会」で団体優勝を飾ったんですよ。
大学を卒業する頃、実家の牧場を継ぐかどうかを両親に相談したところ、お父さんからトレセンで働くことを勧められて、1999年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から吉永正人厩舎で厩務員をやって、次の月からは伊藤伸一厩舎で調教助手をやっていました。
6回目の挑戦だった2010年に、調教師の試験に受かった瑞樹君は、技術調教師として、栗東の藤原英昭厩舎に所属して、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなども教わって、その年の12月21日(火)に自分の厩舎を開業しています。
それから、実際に馬を走らせ始めた2011年が5勝、2012年が10勝、2013年が17勝、2014年が20勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2015年には、今までで一番の25勝を上げて、「3億2186万円」の賞金を稼いでいました。
2016年は、JRAでは「22勝・獲得賞金2億9183万円」と、前の年の数字を少し下回ってしまいましたけど、地方で、ヴィータアレグリアを使った1着賞金が2100万円のマリーンCと、タマノブリュネットを使った1着賞金が3100万円のレディスプレリュードを勝っていたんですよ。
その後の4年間は、
2017年→16勝・獲得賞金2億4834万円
2018年→16勝・獲得賞金2億4194万円
2019年→24勝・獲得賞金2億7497万円
2020年→14勝・獲得賞金2億6538万円
という形で成績が伸び悩んでいましたけど、2021年は、ホウオウイクセルを使ったフラワーCで、初めてJRAの重賞を勝つなど、「21勝・獲得賞金2億9972万円」という成績を残していて、勝ち星と賞金のどっちも、前の年を上回っていましたし、地方では、アイスジャイアントを使った1着賞金が3000万円のJBC2歳優駿を勝って、巻き返しに成功していました。
そして、2022年も勢いは続いていて、スターズオンアースで桜花賞とオークスを勝つなど、全部で18勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6852万円」という今までで一番の数字だったんですよ。
でも、一昨年は11勝しか上げられなくて、しかも、ジャパンCで3着、有馬記念で2着だったスターズオンアースと、京阪杯を勝ったトウシンマカオ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金は「7億3091万円」と、2022年を下回ってしまいました。
それに、去年も状況が良くなった訳ではなくて、16勝を上げましたけど、オーシャンSとセントウルSを勝ったトウシンマカオ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億8527万円」と、一昨年を大きく下回っています。
もちろん、今年を迎えるにあたって、瑞樹君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、先週までに8勝を上げていて、その他にも、エストゥペンダがフェアリーSとクイーンCで3着だったこともあって、稼いだ賞金が「1億3502万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「1億1032万円」を上回っていますから、今の瑞樹君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にエネルジコ、1着賞金が5200万円のフローラSにエストゥペンダを登録してきましたので、私が瑞樹君でしたら、どっちもメイチに仕上げるのは間違いありません。
主な管理馬:
スターズオンアース(2022年オークスなど)
トウシンマカオ(2024年セントウルSなど)
アイスジャイアント(2021年JBC2歳優駿)
タマノブリュネット(2016年レディスプレリュード)
今週の主な登録馬:
エネルジコ(青葉賞)
エストゥペンダ(フローラS)
担当者:調教師情報部 元調教師O
高柳瑞樹君は、実家が北海道の門別にある生産牧場で、もちろん、彼は子供の頃から牧場の仕事を手伝っていました。
2017年に調教師の試験に受かって、2018年の3月に栗東で厩舎を開業した高柳大輔君は、瑞樹君の弟で、歳は二つ違いですね。
瑞樹君は、札幌光星高校に進学してから、馬術部に入っていて、当時は札幌競馬場の乗馬センターでも練習していました。
そして、スポーツ推薦で入った明治大学でも、もちろん馬術部に入っていて、1997年には主将を任されていましたし、その年に明治大学の馬術部は、「全日本学生三大大会」で団体優勝を飾ったんですよ。
大学を卒業する頃、実家の牧場を継ぐかどうかを両親に相談したところ、お父さんからトレセンで働くことを勧められて、1999年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から吉永正人厩舎で厩務員をやって、次の月からは伊藤伸一厩舎で調教助手をやっていました。
6回目の挑戦だった2010年に、調教師の試験に受かった瑞樹君は、技術調教師として、栗東の藤原英昭厩舎に所属して、馬のことはもちろん、馬主さんとの付き合い方や、厩舎をどうやって運営したらいいかなども教わって、その年の12月21日(火)に自分の厩舎を開業しています。
それから、実際に馬を走らせ始めた2011年が5勝、2012年が10勝、2013年が17勝、2014年が20勝と、順調に勝ち星を伸ばしていて、2015年には、今までで一番の25勝を上げて、「3億2186万円」の賞金を稼いでいました。
2016年は、JRAでは「22勝・獲得賞金2億9183万円」と、前の年の数字を少し下回ってしまいましたけど、地方で、ヴィータアレグリアを使った1着賞金が2100万円のマリーンCと、タマノブリュネットを使った1着賞金が3100万円のレディスプレリュードを勝っていたんですよ。
その後の4年間は、
2017年→16勝・獲得賞金2億4834万円
2018年→16勝・獲得賞金2億4194万円
2019年→24勝・獲得賞金2億7497万円
2020年→14勝・獲得賞金2億6538万円
という形で成績が伸び悩んでいましたけど、2021年は、ホウオウイクセルを使ったフラワーCで、初めてJRAの重賞を勝つなど、「21勝・獲得賞金2億9972万円」という成績を残していて、勝ち星と賞金のどっちも、前の年を上回っていましたし、地方では、アイスジャイアントを使った1着賞金が3000万円のJBC2歳優駿を勝って、巻き返しに成功していました。
そして、2022年も勢いは続いていて、スターズオンアースで桜花賞とオークスを勝つなど、全部で18勝を上げて、稼いだ賞金は「7億6852万円」という今までで一番の数字だったんですよ。
でも、一昨年は11勝しか上げられなくて、しかも、ジャパンCで3着、有馬記念で2着だったスターズオンアースと、京阪杯を勝ったトウシンマカオ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金は「7億3091万円」と、2022年を下回ってしまいました。
それに、去年も状況が良くなった訳ではなくて、16勝を上げましたけど、オーシャンSとセントウルSを勝ったトウシンマカオ以外の馬があまり活躍できなかったこともあって、稼いだ賞金が「3億8527万円」と、一昨年を大きく下回っています。
もちろん、今年を迎えるにあたって、瑞樹君は巻き返しに燃えていたのでしょうし、実際、今年は、先週までに8勝を上げていて、その他にも、エストゥペンダがフェアリーSとクイーンCで3着だったこともあって、稼いだ賞金が「1億3502万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「1億1032万円」を上回っていますから、今の瑞樹君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にエネルジコ、1着賞金が5200万円のフローラSにエストゥペンダを登録してきましたので、私が瑞樹君でしたら、どっちもメイチに仕上げるのは間違いありません。
2025/04/21
ダイユウサクを担当しとりましたな
平田修調教師(栗東)
主な管理馬:
ケイアイノーテック(2018年NHKマイルC)
ゴールドドリーム(2017年フェブラリーSなど)
カレンブラックヒル(2012年NHKマイルCなど)
グランデッツァ(2012年スプリングSなど)
今週の主な登録馬:
ルクスジニア(フローラS)
スイミーユニバンス(福島中央テレビ杯)
モズトキキ(福島中央テレビ杯)
担当者:調教師情報部 元調教師H
京都出身の平田修君は、1983年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年から内藤繁春さんの厩舎で厩務員と調教助手をやっとって、1991年の有馬記念を勝ったダイユウサクを担当しとりましたな。
その後は、森秀行厩舎や、石坂正厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、2005年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
で、初めの年は7勝止まりやったけど、次の年からは毎年2ケタの勝ち星を上げとりますし、ベッラレイアを使った2007年のフローラSで初めて重賞を勝つと、その他にも、初めてのGI勝ちやったカレンブラックヒルを使った2012年のNHKマイルC、ゴールドドリームを使った2017年のフェブラリーSとチャンピオンズC、ケイアイノーテックを使った2018年のNHKマイルCとか、今までにJRAの重賞を17回も勝っとりますな。
2010年に、平田君の厩舎は、「33勝・獲得賞金6億4250万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残しとったし、2012年には、NHKマイルCとか重賞を3つ勝ったカレンブラックヒルの活躍もあって、「29勝・獲得賞金6億0889万円」っちゅうエエ成績を残しとりました。
せやけど、その後は数字が伸び悩んどって、去年までの5年間は、
2020年→19勝・獲得賞金3億3915万円
2021年→21勝・獲得賞金3億5622万円
2022年→17勝・獲得賞金3億2709万円
2023年→17勝・獲得賞金3億2034万円
2024年→14勝・獲得賞金2億7201万円
っちゅう、エエ頃の平田厩舎と比べて物足りん状況なんですわ。
当然、今年を迎えるにあたって、平田君は、巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、先週までに7勝を上げとって、稼いだ賞金が「1億1239万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「6060万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の平田君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のフローラSにルクスジニア、1着賞金が1550万円の福島中央テレビ杯にスイミーユニバンスとモズトキキを登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。
主な管理馬:
ケイアイノーテック(2018年NHKマイルC)
ゴールドドリーム(2017年フェブラリーSなど)
カレンブラックヒル(2012年NHKマイルCなど)
グランデッツァ(2012年スプリングSなど)
今週の主な登録馬:
ルクスジニア(フローラS)
スイミーユニバンス(福島中央テレビ杯)
モズトキキ(福島中央テレビ杯)
担当者:調教師情報部 元調教師H
京都出身の平田修君は、1983年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年から内藤繁春さんの厩舎で厩務員と調教助手をやっとって、1991年の有馬記念を勝ったダイユウサクを担当しとりましたな。
その後は、森秀行厩舎や、石坂正厩舎などで調教助手をやって経験を積んで、2005年に調教師の試験に受かって、次の年に厩舎を開業しとります。
で、初めの年は7勝止まりやったけど、次の年からは毎年2ケタの勝ち星を上げとりますし、ベッラレイアを使った2007年のフローラSで初めて重賞を勝つと、その他にも、初めてのGI勝ちやったカレンブラックヒルを使った2012年のNHKマイルC、ゴールドドリームを使った2017年のフェブラリーSとチャンピオンズC、ケイアイノーテックを使った2018年のNHKマイルCとか、今までにJRAの重賞を17回も勝っとりますな。
2010年に、平田君の厩舎は、「33勝・獲得賞金6億4250万円」っちゅう、開業してから一番の成績を残しとったし、2012年には、NHKマイルCとか重賞を3つ勝ったカレンブラックヒルの活躍もあって、「29勝・獲得賞金6億0889万円」っちゅうエエ成績を残しとりました。
せやけど、その後は数字が伸び悩んどって、去年までの5年間は、
2020年→19勝・獲得賞金3億3915万円
2021年→21勝・獲得賞金3億5622万円
2022年→17勝・獲得賞金3億2709万円
2023年→17勝・獲得賞金3億2034万円
2024年→14勝・獲得賞金2億7201万円
っちゅう、エエ頃の平田厩舎と比べて物足りん状況なんですわ。
当然、今年を迎えるにあたって、平田君は、巻き返しに燃えとったんやろうし、実際、今年は、先週までに7勝を上げとって、稼いだ賞金が「1億1239万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「6060万円」を大きく上回っとります。
もちろん、今の平田君は、「この勢いを止めたくない」と考えとるんやろ。
そんな中、今週は、1着賞金が5200万円のフローラSにルクスジニア、1着賞金が1550万円の福島中央テレビ杯にスイミーユニバンスとモズトキキを登録してきましたんで、どの馬にも注目しとった方がエエやろうな。
2025/04/21
初めて重賞を勝った馬がブラックホークですね
国枝栄調教師(美浦)
主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
アマキヒ(青葉賞)
ガルダイア(青葉賞)
フォーグッド(飯盛山特別)
モルトマエストーソ(燧ケ岳特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を70勝もしていて、2022年の7月2日(土)には、節目の「JRA通算1000勝」を達成していましたし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めて海外のG1を勝ちましたね。
2018年、アーモンドアイなどの活躍により、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という好成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円
と書けば分かる通り、賞金が10億円を超えていたんですよ。
そして、その後の2年間は、
2022年→39勝・獲得賞金8億8881万円
2023年→41勝・獲得賞金8億0741万円
という形で、物足りない成績が続いていましたけど、去年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝、他も入れたら30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、前の2年を大きく上回って、巻き返しに成功していました。
ただ、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、中山記念を勝ったシックスペンス以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「2億1124万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「4億5397万円」を大きく下回っていますから、今の国枝君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にアマキヒとガルダイアなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が彼でしたら、どれも気合いを入れて仕上げます。
主な管理馬:
アカイトリノムスメ(2021年秋華賞など)
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠など)
アパパネ(2010年牝馬三冠など)
マツリダゴッホ(2007年有馬記念など)
今週の主な登録馬:
アマキヒ(青葉賞)
ガルダイア(青葉賞)
フォーグッド(飯盛山特別)
モルトマエストーソ(燧ケ岳特別)
担当者:調教師情報部 元調教師M
国枝栄君は、岐阜県本巣郡の北方(きたがた)町出身で、近くに笠松競馬場があったことから、競馬に興味を持つようになって、地元の本巣高校に通っていた頃、「この世界で働きたい」と思ったそうです。
高校を出てからの彼は、東京農工大学農学部の獣医学科に入って、もちろん、この頃には馬術部に入っていましたし、卒業してからは、大学の2年先輩で、当時、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていて、今は調教師をやっている高橋裕君の紹介で、山崎彰義厩舎の調教助手になったんですよ。
ちなみに、山崎さんと言えば、1987年の新潟大賞典をセッテジュノーで勝つなど、通算で247勝を上げています。
国枝君は、山崎厩舎の調教助手になってから、ずっとそこで腕を磨いて、1989年に調教師の試験に受かって、1990年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は、使った頭数が少なかったので8勝止まりでしたが、2年目は9勝、3年目と4年目は15勝と、順調に勝ち星を伸ばしていましたし、開業9年目だった1998年には、ブラックホークを使ったダービー卿CTで、初めて重賞を勝っています。
それに、国枝君の厩舎は、2010年にアパパネで、2018年にアーモンドアイで、それぞれ牝馬三冠を勝つなど、厩舎を開業してから今までに、GIを22勝、重賞を70勝もしていて、2022年の7月2日(土)には、節目の「JRA通算1000勝」を達成していましたし、2019年には、アーモンドアイを使ったドバイターフで初めて海外のG1を勝ちましたね。
2018年、アーモンドアイなどの活躍により、「45勝・獲得賞金16億0611万円」という好成績を残した国枝君は、2021年までの3年間も、
2019年→44勝・獲得賞金12億4822万円
2020年→44勝・獲得賞金15億9603万円
2021年→48勝・獲得賞金13億5194万円
と書けば分かる通り、賞金が10億円を超えていたんですよ。
そして、その後の2年間は、
2022年→39勝・獲得賞金8億8881万円
2023年→41勝・獲得賞金8億0741万円
という形で、物足りない成績が続いていましたけど、去年は、ステレンボッシュで桜花賞を勝つなど、重賞を5勝、他も入れたら30勝を上げて、稼いだ賞金が「10億5736万円」と、前の2年を大きく上回って、巻き返しに成功していました。
ただ、今年は、先週までに10勝を上げていますけど、中山記念を勝ったシックスペンス以外の馬があまり活躍できていないこともあって、稼いだ賞金が「2億1124万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「4億5397万円」を大きく下回っていますから、今の国枝君は、「去年の勢いを取り戻したい」と考えているのでしょうね。
そんな中、今週は、1着賞金が5400万円の青葉賞にアマキヒとガルダイアなど、賞金の高い特別レースに4頭を登録していますので、私が彼でしたら、どれも気合いを入れて仕上げます。
2025/04/21
大分県から「県民栄誉賞」を贈られています
牧光二調教師(美浦)
主な管理馬:
ミトノオー(2024年平安S)
アニメイトバイオ(2010年ローズS)
今週の主な登録馬:
ティラトーレ(フローラS)
ツインクルトーズ(モルガナイトS)
アイノセンシ(福島中央テレビ杯)
ブレイゼスト(尾瀬特別)
ピースヒロフェイス(燧ケ岳特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
大学時代の牧光二君は、馬術の世界でかなり有名でした。
何しろ、県立の大分商業高校から、中央大学に進んだ彼は、その馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られていましたからね。
1998年の4月、競馬学校の厩務員課程に入った牧君は、その年の10月から増沢末夫さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは宗像義忠君の厩舎で調教助手をやって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。
その後、2005年には、牧君と同じく、中央大学の馬術部に入っていた、上原博之君の厩舎に移っています。
牧君が上原厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、彼にはいい経験になったのでしょう。
2008年、調教師の試験に受かった牧君は、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、一つも勝てなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という成績を残していました。
でも、それからは2011年の成績を超えられていませんし、2022年までの5年間も、
2018年→15勝・獲得賞金2億9713万円
2019年→21勝・獲得賞金3億4836万円
2020年→14勝・獲得賞金3億0455万円
2021年→21勝・獲得賞金3億3878万円
2022年→18勝・獲得賞金2億9599万円
という形で成績が伸び悩んでいましたから、一昨年の牧君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょう。
実際、一昨年は、23勝を上げて、稼いだ賞金は「4億1083万円」と、前の5年を大きく上回っています。
そして、去年は、ミトノオーを使った平安Sで「14年振りの重賞勝ち」を飾るなど、28勝を上げて、稼いだ賞金が「5億0595万円」と、今までで一番の数字になっていたんですよ。
それに、今年もいい流れが続いていて、先週までに3勝しかできていませんけど、ボーンディスウェイが中山金杯で3着、ティラトーレがフェアリーSで2着だったこともあって、稼いだ賞金が「1億0875万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「8726万円」を大きく上回っています。
もちろん、今の牧君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5200万円のフローラSにティラトーレ、1着賞金が2300万円のモルガナイトSにツインクルトーズ、1着賞金が1550万円の福島中央テレビ杯にアイノセンシなど、5頭を特別レースに登録してきましたので、どれも「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。
主な管理馬:
ミトノオー(2024年平安S)
アニメイトバイオ(2010年ローズS)
今週の主な登録馬:
ティラトーレ(フローラS)
ツインクルトーズ(モルガナイトS)
アイノセンシ(福島中央テレビ杯)
ブレイゼスト(尾瀬特別)
ピースヒロフェイス(燧ケ岳特別)
担当者:調教師情報部 元調教師N
大学時代の牧光二君は、馬術の世界でかなり有名でした。
何しろ、県立の大分商業高校から、中央大学に進んだ彼は、その馬術部にいた頃、国体で団体優勝していますし、世界学生選手権にも出場していて、その活躍振りが評価されて、出身地の大分県から「県民栄誉賞」を贈られていましたからね。
1998年の4月、競馬学校の厩務員課程に入った牧君は、その年の10月から増沢末夫さんの厩舎で厩務員をやって、12月からは宗像義忠君の厩舎で調教助手をやって、そこでは、重賞を7つも勝ったバランスオブゲームを担当していました。
その後、2005年には、牧君と同じく、中央大学の馬術部に入っていた、上原博之君の厩舎に移っています。
牧君が上原厩舎にいた頃は、2004年の皐月賞など、GIを5勝したダイワメジャーや、2005年の新潟2歳Sを勝ったショウナンタキオンや、2008年のオーシャンSなど重賞を3勝したプレミアムボックスなどがいましたから、こうやって、走る馬を間近で見られたことが、彼にはいい経験になったのでしょう。
2008年、調教師の試験に受かった牧君は、その年の暮れに自分の厩舎を開業していて、最初の年は、レースに使った頭数が少なかったので、一つも勝てなかったのですが、次の年は11勝、3年目の2010年には、アニメイトバイオを使ったローズSで初めて重賞を勝つなど、全部で17勝を上げていましたし、2011年には、「32勝・獲得賞金4億9307万円」という成績を残していました。
でも、それからは2011年の成績を超えられていませんし、2022年までの5年間も、
2018年→15勝・獲得賞金2億9713万円
2019年→21勝・獲得賞金3億4836万円
2020年→14勝・獲得賞金3億0455万円
2021年→21勝・獲得賞金3億3878万円
2022年→18勝・獲得賞金2億9599万円
という形で成績が伸び悩んでいましたから、一昨年の牧君は、「キッチリ巻き返したい」と考えていたのでしょう。
実際、一昨年は、23勝を上げて、稼いだ賞金は「4億1083万円」と、前の5年を大きく上回っています。
そして、去年は、ミトノオーを使った平安Sで「14年振りの重賞勝ち」を飾るなど、28勝を上げて、稼いだ賞金が「5億0595万円」と、今までで一番の数字になっていたんですよ。
それに、今年もいい流れが続いていて、先週までに3勝しかできていませんけど、ボーンディスウェイが中山金杯で3着、ティラトーレがフェアリーSで2着だったこともあって、稼いだ賞金が「1億0875万円」と、去年の同じ時期(皐月賞の週まで)の「8726万円」を大きく上回っています。
もちろん、今の牧君は、「この勢いを止めたくない」と考えているのでしょう。
こういった中、今週は、1着賞金が5200万円のフローラSにティラトーレ、1着賞金が2300万円のモルガナイトSにツインクルトーズ、1着賞金が1550万円の福島中央テレビ杯にアイノセンシなど、5頭を特別レースに登録してきましたので、どれも「勝負懸かり」と考えるべきでしょうし、実際に彼がどう仕上げてくるのか、最後まで目が離せませんね。